信じて待った

もう会えないのか……
そんな想いを振り払い
君を捜す

気付いた時には遅かった
君を見知らぬ土地に置き去りしてしまったんだ
焦る僕

君を一人にしてしまった
泣いているのだろうか? 寂しいと
震えているのだろうか? 寒いと
叫んでいるのか? 怖いと

待っていてくれるだろうか?
僕が戻ってくることを

もうどこかへ行ってしまったのだろうか?

君と歩いた軌跡を辿り
君の痕跡を捜す
周りに君を訪ねても君は見つからない
それでも僕は君を捜した
まだ君と一緒にいたいから……

 

ーー君がいたーー

 

信じて待ってくれていたんだ
けれど僕と一緒に歩いた場所ではなくて
見逃せば合えない場所に君はいた

試したのか?
そうきくと
君は『おかえり』という
その笑顔がとても嬉しそうでつられて僕も笑った

『僕を信じていてくれてありがとう』

 

どこかに忘れてきた傘の詩
無事見つかりました
2010/12/21

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