時は遙か未来(さき)。
それまで栄えた科学技術(テクノロジー)の文明は生命の破壊を呼び込み、修正の余地もなく刻々と世界の終焉へと辿るように暗い暗い時代になっていく。
そんな中、朽ちゆく植物や動物、そして人間のあいだでそれに抗うかのように進化した生き物が誕生する。
“異質遺伝子真化人(いしついでんししんかじん)”通称『異真(イン)』。彼らは人であって人であらず。非常に人と見分けがつかない存在。
ただ、並の人間にとって脅威となるべく存在であった。
なぜなら彼らは身体の一部を変えることが出来たり、頭脳が驚異的であったりと普通の人間とは違い特殊といえる力を持つことが出来たのだ。
しかし、彼らもまた自然の摂理の中にいた。
どんなに力を得ようとも自然を操ることは敵わぬ存在だった……。