〜エピローグ〜


ささやく声で『守人(レイリス)』は目が覚めた。とてつもない、長く怖い夢を見ていた気がした。
周りを見ると、精霊達が笑い合いながら、楽しげに飛び回っている。一面の花畑は昔と変わらぬ景色、次第に微笑む『守人』。
さぁ、今日も奏でよう、妖精達のハーモニーを、幸福を祈りながら……

 

 

――ある森――
 夜の宵、一本の木の上に二人はいた……。
 火絆はラグに抱かれて安らかに眠っていた。ラグはじっとその寝顔を見ている。
 月に見つけられ、照らされた存在を。眩しく思いながら。
「今はゆっくり休め。私が側にいる」

 

 

  ――洸歌者(アリスタ)、自らの氣と歌で、世界の均衡を守るもの。証を持つ。そして、その頂点に立つ者、つまり、自然界、人間界を管理し、それらを支え守る存在 “永久なる統者(エターニティソレイユ)”
 それに該当する者が昔はいた。
 しかし、今はいない。
 この世が不安定になったのも、ラグが生まれたのも、均衡が崩れたせい……いつか、火絆が “永久なる統者(エターニティソレイユ)”になるその日まで、ラグは火絆と供にいる事を誓った。
 あの、十年前の森で。
 一陣の風がラグの長髪を揺らす。ラグは、火絆を抱き寄せ、静かに目を閉じた……。

 

☆追記☆

皆様、<永久なる統者>第一話、読んでくださりありがとうございます!
どうでしたか?と聞くのが怖いので聞きません!(泣

このストーリーは、まだ続きます。高校生のときはじめて考えた設定なので、ごたごたしていて、すみません。
でも、昔の私が創ったものですから、大切な思い出なので、設定を変えずにそのまま創っていこうかと……
読みにくくならないよう、がんばります^^;
挿絵ももう少しうまく書けるよう精進します><;

ショート漫画もいつか描いてみたいな〜
もう少しキャラクターが出てきたら描こうかと……(第2話はやく書かなければ(汗))
つたなく、未熟な部分もありますが、これからもよろしくお願いします。

では!

2010/5/3 彩真 創

 
第二話に続く……
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