四つのか細い羽根を留める 一つの頸城(くびき)
それらを支える錨
風が吹けば カラカラ回る
風が吹かねば 回らぬそれ
ただただ 待つだけ
羽根があるのに 飛べないでいる
支える錨が朽ち果てても 頸城の所為で 回るしかない
地に落ちた羽根は それでも 回るだろう
風に吹かれて 発つこともできぬまま……
支え無き風車は 静かに朽ち果てるのを 待つのみなのか……?
"雨心"と対になる詩
繰り返す風車はいつか違う廻り方をするのだろうか?
2011/3/16