021 <トバナイデ>
空を飛ぶことを 夢見た少女 地を蹴るがすぐに地につく 負けじといくばくか地を蹴り続け いつしか転けた 目の前に広がる 石ころが少女を見つめていた 「空を飛ぶことはダメだ」と言うように 少女の足にしがみついては離すことはなかった。。。。
2012/5/25
022 <モウシン>
誰もが泣いてる箱庭で 滑稽滑稽と手を叩く 檻となった箱庭は みなに絶望と苦痛を たくさん与えて 愉快愉快と手を叩く 蓋が開いてるのに 誰もが見えない 気付かない それが実に滑稽で 実に愉快と手を叩き 一人出て行くは 小さな箱庭 残されたのは なんだった?
2012/5/25
023 <無題>
ボクハ寿命が短いです 明日かも知れないです 今かもしれないです デモ僕には夢があります 大空の下を力一杯走ることです これは儚いユメでしょうか? いいえ、違います だからボクは抜け出します 今しか、この一瞬しか生きられないのなら僕は夢を追いかけていきます 命果てるまで……
2012/6/23
024 <呟く心>
「怖い」と言ったら誰かが側に居てくれるのだろう「助けて」と言えば誰かが手を差し伸べてくれるのだろう 口に出せば必ず誰かの耳に入る 心にずっと隠し ていれば誰も知らない 知らなくて良いんだ 隠しているものなんて でもそれでも「 」と呟いてる心の中 けれど誰も気付かない
2012/6/23
025 <消えたい空>
抱いていた空が逃げた 追いかけた雲はしだいに 雨粒となって消えた だから 逃げたのだろうか 半永久の時を ともに過ごせ るのは 平行線の地面だけ…… 空は 消えてしまいたいのだろうか? 見上げた先で 星達を映しながら 空が密かに泣いてる気がした
2012/7/28
026 <無題>
周りに膜があるの 貴方の膜からの景色と私からの膜は色が違うんだ だからかな? その場にいても 感じ方が違うのは それに気付いていない貴方に 傷つ いてしまう 私がいるの なぁんにも知らなかった貴方に そこにいたのにわからなかった貴方に 泣いてしまった私が バカだったのよ。
2012/10/7
027 <勘違い>
寂しさに遠くなった 悲しさに遠くなった 楽しささえ遠くなった 色んなものが遠くなって 何も感じなくなった 消えていないのに 存在すら遠くなった どこまでも遠くなる けれど ひっくり返すと どこまでも近づけるってことだ 一歩も動いてない地面が行き先を訪ねた。
2012/10/7
028 <タトエルモノアリキ>
散ったら 悲しんだろうか? 変わりは いると 笑ふだろうか? 誰も 彼も 個があり 個 なし と 例えたのは誰だったであろうか? それを良しと答えたのは 個 で あったろうに 憶い耽ったものは 個にさえ 残らじ
2012/12/17
029 <中身の正体>
表面は固い 固いから見えない だから 考える ある一つの考えが浮かぶ それが中身の答えだと 確信する君 でもさ 中身は泣いていたよ? それは『僕』では ない と…… そして すれ違ってしまった
2013/3/1
030 < >
あなたとわたし 永遠なんてあったかしら? 貴方の中に 落ちた私は 最初から いなかったかもね
2012/3/10